兵庫ペット医療センター

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ワンちゃんネコちゃんの病気のお話

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慢性腎臓病

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慢性腎不全とは徐々に腎機能が低下していく病態です。
心臓病や腫瘍にならんで中高齢以降のワンちゃん、ネコちゃんの生命を脅かす病気です。
特にネコちゃんは、ワンちゃんにくらべて明らかに腎臓のトラブルが多いです!
原因として、感染や炎症などがある場合にはそちらの治療を行いますが年齢的なものも少なくありません。

腎臓はどんなはたらきをしてくれているの?

体内で生成された老廃物を尿として体の外に排出することと同時に必要な水分やミネラル、タンパク質を体内に保持するはたらきをしています。また、赤血球を作るために必要なホルモンの産生や血圧の調節なども大切な腎臓の機能です。

腎臓の機能が低下したら?

老廃物が体外に排出できなくなり、血液中に老廃物が蓄積されます。老廃物の蓄積が続くと、尿毒素という有害な物質が体内に発生し尿毒症を起こします。

尿毒症の症状は?

  • 食欲の低下や嘔吐がみられ、痩せてきます。
  • 毛づやがわるくなったり、口臭が強くなる場合があります。
  • 本来必要な水分やミネラルが体外に排出されてしまうため尿量が増加し、それに伴い飲水量が増加します。(多飲多尿といいます)
  • 貧血や高血圧を起こす場合もあります。
  • 最終的にはまったく尿がでなくなり、痙攣などを起こすこともあります。

上記の症状が疑わしければ、なるべく早めの受診をお勧めいたします。

どんな検査をすればよい?

まず一般身体検査にて、体重の減少や脱水はないかどうかをチェックします。
その後、血液検査にて血中尿素窒素(BUN)、クレアチニン、ミネラルのバランスを調べます。
⇒血液検査にて異常がみられた場合には、尿検査や超音波検査などの画像診断を追加し腎臓の機能の他に、できものや結石等ができていないかを調べます。

どんな治療法があるの?

食事療法や飲み薬による治療および点滴による輸液療法があります。

食事療法:
タンパク質、塩分、リンなどを制限したフードがございます。
塩分やリンを制限している分、嗜好性が劣ると言われてきましたが、最近の商品は嗜好性も考慮してあるフードが増えてきました。
飲み薬:
血管を広げて腎臓に血液を供給するお薬や、リンや尿毒症物質を吸着し、便と一緒に体外に排泄するお薬があります。残念ながら病態によってはお薬が使用できない場合もあります。
輸液療法:
点滴を行います。食欲不振や嘔吐あるいは脱水傾向がある場合に適用となります。
点滴の方法については状態や性格等も考慮して選択していきます。

また貧血にはホルモンの補充療法、嘔吐には胃酸抑制剤を用いて補助していきます。
これらの治療から、症状や病態に合った治療を選択していきます。

最後に

腎臓の機能が低下してしまう慢性腎臓病は、初期には症状がわかりにくく、症状に気づいたときには腎臓の機能の7割以上が失われている場合が多いです。
残念ながら失われた機能が完全に回復することはありません。
しかし、早期に治療を開始することで、病気の進行を遅らせることは可能です!
早期に治療を開始するためには、定期健診が重要と言えます。

兵庫ペット医療センターでは1年に1回の定期健診、特に7歳以上のワンちゃんネコちゃんには年に2回の健診をお勧めします。どうぞお気軽にご相談くださいね。